BOAT RACE ビッグレース現場レポート

THEピット――勝者たちの表情、そして重いピット……

 と、12Rはここで終わらせるわけにはいかないだろう。 【12R】力強くSGに戻ってこい!  今日は一日、ムシムシとしていたピットが、その瞬間さらにずずーんと空気を重くした。  峰竜太、田中信一郎、フライング。  今まで、田中のあんな表情を見たことがない。事の重大さを全身で受け止め、悔やみ、苦しみ、背徳の思いに苛まれ、己を徹底的に責める、そんな表情。田中らしい力強い顔つきは完全に消えていた。落胆よりも何よりも、やってはならないことをしてしまった、という後悔だけを感じているようにも見えた。  峰の顔は、ちょっと正視するのがつらかった。一昨年のヤングダービーでの優勝戦でFを切ったとき、ただただ悲痛な表情を見せていたときのほうが、まだ見ていられた。昨年のメモリアル優勝戦を1号艇で敗れたとき、大泣きしていたのは想定内だった。そうした悲しみの峰竜太とは、今日は違ったと思う。  ピットに戻った峰は、エンジン吊りを待ち構えていた何人かの選手に、自ら一声、かけていっている。その言葉は聞こえてはこなかったが、相手は何も返せないでいたし、それはどこか毅然とふるまおうと無理をしている様子に見えた。その直後、表情は完全にフリーズした。涙は見せまいとしているのか、それともこの後に受けなければならないペナルティに思いを致して愕然としているのか。泣かないのが成長と思ったり、しかしまだ泣いたほうがこちらも見ていられたと思ったり、僕の気持ちもふらふらと揺らぐ。  二人は、向こう4つのSGに出場できない。メモリアル、ダービー、チャレンジ、グランプリ。いや、グランプリは例外となるから、これは出られる可能性はある。今日時点で田中信一郎が8位、峰竜太が18位。田中は可能性は充分にあるし、峰もすでに入っている3つのGⅠで結果を残せば可能性はゼロではない(シリーズ戦はペナルティ対象になる)。  いずれにしても、峰と田中には、力強くSG戦線に戻ってきてほしい。フライングはもちろん褒められることではないが、しかし勝負に出た結果の勇み足である。僕個人は、その思いについては否定したくない。二人がいないSGは寂しすぎる。この悔いを振り切って数カ月後、またSGで暴れてくれる日が来るのを僕は待っている。峰については、もうこれ以上の試練はないのだと僕は信じる。次の機会は絶対に悲願達成だと堅く信じている。(PHOTO/池上一摩 TEXT/黒須田)

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  • posted by boatrace
  • 2016/07/17 18:50

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コメント(1)

THEピット――勝者たちの表情、そして重いピット……

田中信一郎だけは絶対ゆるさない!
てか大阪支部は汚いからモーターボート界から追放してください!!

posted by chami0211
コメント投稿者ID:chami0211
2016/07/17 21:52
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