ぷかちょの、野球はツーアウトから。

【番外編】(11)第95回高校野球回顧~12日目・準々決勝~

8/19(月) 甲子園 晴 大会12日目(準々決勝) ◆第1試合…鳴門(徳島)● 4-5 ○花巻東(岩手)  1回、第1打席…13球、7球連続ファールのあと、四球  3回、第2打席… 2球、センター前ヒット  6回、第3打席… 8球、2球ファールのあと、四球  8回、第4打席… 8球、2球ファールのあと、四球  9回、第5打席…10球、4球ファールがあったあと、四球 これは花巻東の2番打者・千葉君の昨日のアットバットです。 昨日は鳴門のエース・坂東君が投げた球数が163球。千葉君の5打席で41球。延べ打者数が40。5打席引くと35。122球を35で割ると…千葉君以外には1人平均が3,485球。千葉君には1打席当たり、8,2球。 そして、6回と8回には先頭で選んでの出塁で貴重な先制2ランと再逆転劇につなげた。坂東君は表情はあまり変わらないものの、千葉君のチームに対する貢献度がハンパなくて、このブログで彼の事を嫌いと言ってしまったが、お詫びして修正させていただきたい。 「あぁ、こういう野球もあるんだと…」 彼がガッツポーズで塁に出るたびに花巻東のベンチの雰囲気が盛り上がってゆくのが分かりました。  鳴門としてはよく粘りました。坂東君も良く投げました。 しかし、序盤に鳴門打者の打球の方向を研究されていたのか三遊間を締めたり、一二塁間を開けずにと、随分思い切った内野手のポジショニングがヒット性の当たりを数本止めていました。 試合に対する準備が花巻さんが1枚上だったのかなと。 ◆第2試合…明徳義塾(高知)● 3-4 ○日大山形(山形)  やりましたね、山形県勢としては初のベスト4!しかも、日大三、作新に明徳と、強豪校ばかりを撃破してきました。常に明徳に流れを持っていかれる苦しい展開ではありましたが、庄司君を中心に諦めることなく粘れるいいチームですね。試合後のインタビューで明徳の馬淵監督が投手の岸君の事について言及しておりました。指揮官として悔しい気持ちは理解出来ますが、どんな試合展開であろうと頑張った選手達をねぎらう言葉が欲しかったなぁ、と思いました。 ◆第3試合…前橋育英(群馬)○ 3×-2 ●常総学院(茨城)  これまた球史に残りそうな試合となりました。 内外角にスライダー、シュートやツーシームを投げ分けて、これは前橋もキツイかな?と思っていたら、足がつってしまうアクシデント。それでも治療後投げ始めたら、逆の足がつってしまった。熱中症による、いわゆる痙攣というのか?酷暑の中であれだけの緊張感と集中力で相当に体力を消耗している事は容易に想像がつく。アクシデントはいえ、今後の大会運営に課題を残した出来事だったと言える。 そして、セカンドゴロがほんの少しバウンドが上がってのファンブル…これが3試合目の土の荒れたグラウンド状態、しかも大会中も雨が降らない異常な気象で…ここから一気に延長まで勝利の女神は常総には傾かなかった。 降板せざるを得なかったエースの飯田君、代わりに登板した2年生投手の金子君、そして9回ツーアウトでファンブルしてしまった進藤君… ドラマ以上のドラマみたいな展開で勝った前橋育英、負けた常総学院。前橋育英にはこれはこれとして次の試合も頑張ってもらいたいし、常総は新チームとしてこれを財産にしていただきたい。 ◆第4試合…延岡学園(宮崎)○ 5×-4 ●富山第一(富山)  これも「こんなことがあるの?」という試合。9回表の「やり直し」… 1点を争う緊迫したゲームでは球審も誰も分からなくなるのか?と思う程になるのかな?と。昼間と違って照明に灯が入ると、線審を配置する野球がこういう事件?を起こすとは(笑) ダブルプレーが連続三振に。もちろん、公式記録も訂正されるし、これは試合の流れとまでは言わなくても、やや「まだ何か起こりそう」という気持ちになったはずだ。昨日はリリーフ登板だったエース宮本君。富山も彼で負けたのなら仕方ない。しかし、北陸勢の学校として残って欲しかった。延岡は最後、相手の守りのエラーから勝利を収めた。勝利の運をチームが持っている。西日本勢最後の砦として、頑張ってもらいたい。 ※※※ 大会13日目・準決勝組み合わせ ①日大山形(山形) VS 前橋育英(群馬)  山形・庄司君と前橋・高橋(光)君との投げ合いが見もの。だが、大会も終盤、1日休みがあるとはいえ、肩やヒジの疲れは相当なものになっているはずで、ひょっとすると5,6点くらいの勝負になるのかも。 ②花巻東(岩手) VS 延岡学園(宮崎)  う~ん、少し展開が読みにくい対決だろうか? もつれる展開にはなるとは思うが、延岡としてはリードする展開には持っていきたい。 ★★★  大会の華である、準々決勝は近年稀に見る激戦揃い…4試合すべてが1点差。内、2試合が延長サヨナラという「これぞ、高校野球の醍醐味」というべきだろう。 これにはもちろん、出場している各学校が最後まであきらめない気持ちで試合に臨んでいる表れといっていいと思います。 そして、各試合後に抽選するという組み合わせの仕方。従来は3回戦まではトーナメント式であらかじめ決まっていた。ついつい、こことあそこが勝ち上がると2回戦で激突!などとされ、前もって研究するという事が行われる。目の前の試合に全力を懸ける、といったある意味「当たり前のこと」が行われたという事か? もちろん、いい事ばかりではない。応援団の移動や、スケジュールのやり繰り、宿泊先の予約など、大変なことも多いと思う。  あと…先に少し触れた事と重なる部分もあるのだが。 昨日の第1試合で審判が花巻東の走者に「紛らわしい行為」について、試合中に注意するということがあった。2番打者に千葉君が2塁走者となって打者に何らかの指示を出していた。どうも、それがサインに関するものなのでは?という内容のものだ。 結局、それが千葉君がバッテリーのサインを読んで、打者に指示を与えていたか、はわからない。千葉君自身も否定してはいる。 が、不可解なのはオトナ達の意見だ。 監督は記者からの問いに「審判に注意された?そんなこと、ありましたっけ?」 部長「サインなんか出してません。出していたら、もっと打ってますよ」 監督と部長はなんでこんな言葉でしか、対応出来ないんでしょうか? 後で再度質問された監督は認めたらしいですが、やっていないのなら「やっていません。しかし、そう思われたのなら、以降改めさせます。監督の責任です。」とか、言えないんでしょうか? 部長の言葉なんて、相手チームに対しても大変失礼です。 千葉君のカットで投げさせる方法については、こんなに称賛する意見があるとは思ってませんでした。 僕自身は小兵選手として認めますが、やはり好きではありません。 野球の中のルール上、問題が無いのであれば問われる事ではないでしょうが、高校野球は腐っても「教育の一環である」ことは間違いありません。過度の勝利第一至上主義が本来の高校野球の在り方を歪めてきているのが事実でもあります。高校生でかつ野球部員の千葉君にプレーやそういう部分でのことまで責任追及をすることは決していいことではありません。が、それならば、やはり指導者であり教育する立場である野球部長や監督のやや不真面目に感じる発言や対応には残念に感じると同時に、寂しい気持ちになります。 開会式で選手宣誓される言葉が単なるお飾り言葉で終わらぬように、高校野球に関係されるすべての方々には御一考されることを切に願います。 では、ベスト4に残った選手達の一生懸命なプレーを期待します。       

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  • posted by ぷかちょ
  • 2013/08/20 07:58

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コメント(2)

【番外編】(11)第95回高校野球回顧~12日目・準々決勝~

初めまして。ブログ内容を興味深く拝見させて頂きました。

今年は全く展開が読めず、面白い試合が続いていますね。

記事の後半で花巻東のプレーについて言及されていますが、まぁ監督や部長に批判が行ってしまうのは避けられないでしょうね。
しかし、ぷかちょ様はお好きではないようですが、私は千葉選手は一人のサムライとして素晴らしいと思いましたし、好感を持って応援している選手の一人です。

もちろん野球の醍醐味は豪快な打激戦、息がつまるような投手戦だと言われれば身も蓋もありませんが、彼は自分が組織の中で何を期待され、どういう役割を任されているかしっかり理解していますよね。

自分の持てる武器を磨いて最大限活かし、任された役割を果たすよう全力を尽くしているのは傍から見ても分かりますし、そうやってチームの勝ちを手元に引き寄せるガッツには舌を巻きます。
私は柔道をたしなんでいるのですが、一本で勝たなければ価値が無いと言った風潮が続いた結果日本の柔道が弱体化したように、王道の野球で無いと価値が無いと暗に言うような意見にも賛同しかねます。

もちろん勝利至上主義は肯定しませんが、彼のように個性に応じた戦い方を展開出来るのも高校野球の醍醐味ですし、ハンデを打ち消す為に努力を重ねることは教育的にも意味のあることだと考えるからです。

王道野球以外を排除することは、それに対応出来ない選手の存在意義を否定しかねませんしね。


ただ、高校野球は教育の一環と言われつつも実態は形骸化し、強豪私立高のPRの場になって久しい中、ぷかちょ様のような意見は花巻東だけでなく、全高校に向けて発信されるべきことだと思います。

教育の一環と言いつつ、私立強豪校ともなるとリトルリーグ上がりで人生の殆どを野球に費やしている子供達もいますし、選手スカウトしている学校に至ってはもはやビジネスです。
彼らにとって野球は教育の一環とは言えないでしょう。

高野連がそういった状態を野放しにしておきながら都合よく教育を持ちだされても説得力は全くないですよね。
もし高校野球は教育の一環であることを重く捉えているならば、もう少しこの辺りも規制すべきだと思います。


今回ベスト4に残ったチームは殆どが地元の子供達で編成されたチームで、どのチームにも好感が持てます。
どこが勝っても初優勝となるチームですし、精一杯頑張ってほしいですね。
残り少なくなりましたが、甲子園を楽しみましょう!
長々と失礼致しました。

posted by ホンドペンギン
コメント投稿者ID:OOH00057772
2013/08/21 06:41
コメント支持(0)

【番外編】(11)第95回高校野球回顧~12日目・準々決勝~

>ホンドペンギンさん

コメントありがとうございます。

千葉選手、彼そのものは嫌いとかではないですよ(笑)
むしろ、100人を超える大所帯の中で160cmを下回る千葉選手が自分を生かすにはと、見つけた一つの方法だと思います。
済美の上甲監督も、鳴門のバッテリーも批判するようなことは一切言ってません。相手投手に1球でも多く投げさせる、というのは攻撃の常套手段の1つですし。
僕自身がずっとキャッチャーをやっていたので、こういうタイプは苦手でしたし(笑)
言い方を訂正するとしたら「嫌いではなく、厄介とでも言いましょうか…」
でも、いずれにせよ千葉君の出塁が無ければ、花巻は勝っていたかはわかりません。間違いなく、千葉君が花巻を引っ張っている選手ですね。

記事の後半での事についてですが…

私立の強豪校でもそうでなくても、三塁コーチャーや二塁走者から、投球のサインやキャッチャーの構えなどを打者にジェスチャーで教えたり、サイン見たく指示するのは普通にやっています。
それがいいかどうかは別として、甲子園で「紛らわしい行為」「疑わしい行為」が禁止されている以上、球審から注意、警告を受けた。それが事実であるなら、花巻東は受け入れなければならない、という事です。その事に対して、監督や部長さんの受け答えに真摯な対応が見られなかった。そういう部分で水を差してはダメだと。

「勝利至上主義」これについては、致し方ありません。仰る通り、今に始まったことではないし、何も花巻東だけを咎める話ではないですから。
仰る通り、高校野球はもはや「オトナのビジネスの場」と化していますし、更に上の世界を目指す草刈り場ともなっています。僕も以前、仕事で関西の有名な強豪校、シニア、リトルと各カテゴリーのチームを御邪魔したこともあります。が、常に全国からいろんな思惑を持った大人たちが蠢く世界と化しています。それを理解したうえで、それでもプロを目指す野球少年たちには大事な場となっている。これも紛れもない事実です。
だから、教育の一環だなんて綺麗事は通用しないし、高野連が都合よく、蓋をするもの、しないもの、が存在している事も皆が分かっている事ですから。

大阪や神奈川、千葉や愛知など、地方大会の参加校数と甲子園の出場枠が比例しない歪んだ現状に取り組みもせず、野球留学を野放しにしながら、平気で郷土の代表校と言われても地元は興醒めしているじじつもそこに横たわっています。
取り組む課題は山積していますが、白球を純粋無垢に追い掛ける選手達には責任はありません。が、一部誤った考え方を持った選手が育ってくるのも事実です。各地方大会でもフェアプレー精神に欠けた事項がたくさん見られています。

どこかで今後、高校野球というマンモス化し過ぎた化け物行事がどのように改革されてゆくのかはわかりませんが…

まとまりのない文章でスミマセン。

posted by 管理人
コメント投稿者ID:OOH00055202
2013/08/21 07:29
コメント支持(0)

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