幕下相撲の知られざる世界

闘え、豊ノ島。

そしてもう一つは、幕下上位のライバルの実力である。 そう。 彼らは想像以上に強いのである。

たとえ豊ノ島であっても、昔の名前で勝てるほど幕下上位は甘くはない。幕下の厳しさと切なさに触れ続けてきた私でさえ、この番付で苦戦する豊ノ島は想像できなかった。

対戦相手には豊ノ島を相手にいい相撲を取ってほしいと思っていた。だが彼らは、いい相撲どころか豊ノ島に牙を剥き始めた。

九州場所は、4勝。 初場所は、6勝。 2場所での関取復帰は叶わなかった。

そして、場所前の怪我が原因で休場を余儀なくされた今場所。復帰した豊ノ島は、まだ勝てていない。今のところ、0勝5敗と同等の成績である。

たとえ豊ノ島であっても、コンディションが整わなければ勝つことさえもままならない。それが、2017年の幕下の実情だ。もはや幕下は足りない者達の人間交差点という位置付けではない。闘えるところまで戻さなくては、幕下では勝てないのだ。

豊ノ島には一刻も早く、関取に戻ってほしい。 いや、元居た番付まで戻ってほしい。 ただ、今の幕下はこうなのだ。

そして、十両は更に厳しい。同じくアキレス腱を断裂した安美錦が、復帰4場所目で厳しい戦いを強いられているからだ。

豊ノ島には時間がない。 じっくり休むだけの猶予は残されていない。 だが幕下も十両も、今のままでは勝てない。

時天空の死という重過ぎる十字架を背負い、過酷な運命に立ち向かう覚悟を決めた豊ノ島ではあるが、想いだけでは勝てないのが今の幕下上位である。死の病に直面した時天空と比べれば、相撲が取れる自分はまだやれるし、諦めてはいけない。そう考えるのは当然のことだと思う。

乗り越えていく豊ノ島は観たい。だが想いが強いために、想いに殉じていく豊ノ島は観たくない。今の豊ノ島は、非常に厳しい立場であることは間違いない。

3ページ中2ページ目を表示

  • posted by nihiljapk
  • 2017/03/21 01:15

記事ジャンル:

タグ:

【重要】スポナビブログ終了に関するお知らせ

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
Line

コメントを投稿

コメント(1)

闘え、豊ノ島。

今場所の豊ノ島の相撲は正視できない。右足のケガが予想以上に悪いようだ。
あと2番、天鎧鵬(彼が5連敗なのも信じられないが)と幕下の不成績の力士だろうが、もう勝ち負けは関係ない。無事土俵から降りてくれればいい。
あとは豊ノ島自身の覚悟と決断の問題だ。もう何も口出しできない。

posted by shin2
コメント投稿者ID:TCE00072649
2017/03/21 17:08
コメント支持(0)

よく読まれている記事
トラックバック