愛下哲久の「駅伝野郎、らぶりん」

第94回箱根駅伝チーム別総括~6位・法政大学~

山のニュースターに名乗りを上げたのは法政2年の青木選手。期待されている選手の1人とは言え、10000メートルの自己ベストは29分30秒台。全日本駅伝では4区区間11位とまずまずの走りを見せていたが、区間賞争いができるレベルにはまだ達していなかった。

だが、山ではその評価は覆る。14位で襷を受け取ると、3分以上離れていた差を一気に縮め9人抜きの5位浮上。法政大学のシード獲得に大きく貢献する走りを見せた。

かつて「ペタペタ走り」と称された関口選手もそうだったが、法政にはいきなり山のスペシャリストが現れる。アナウンサーが「オレンジの登山列車」と表現したが、まさしく他を寄せ付けない圧巻の走りで区間賞を獲得。唯一の1時間11分台で山を駆け上がって見せた。

往路を上位でゴールしたことでシード権は堅いと感じた。

何故なら6区には下りのスペシャリスト・佐藤選手が控えていたからだ。平地でも走力を発揮できる佐藤選手を補欠に回していたこともあり、展開や顔ぶれ、主力のコンディション次第では往路・復路どちらも投入可能だったが、満を持して6区に当日変更。その期待に応えるかのように58分台の区間3位。大ブレーキさえ起こらなければ、数分が一気に覆るのは5・6区くらいなもの。この2区間を勝負区間として利用できたことにより復路は気負いせず走りきることができていた。

今季の法政大学は2・3年生が主体のチーム作りだった。だが、重要な区間をしっかりとまとめた4年生2人の存在も忘れてはならないだろう。

3区・細川選手は区間8位で悪い流れを食い止め、9区・磯田選手は順位を1つ落とすこととなったが区間4位の快走でチームの士気を上げた。細川選手も磯田選手も出雲・全日本での出場はなく、今季は箱根駅伝のみ。その箱根路で上級生らしく崩れない走りはこれまでの練習量を十分感じられた。4年生の安定感が戦国駅伝の中での6位という好順位を支えたことは間違いないだろう。

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  • posted by noburin
  • 2018/01/12 06:35

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