らもすいずむ~伊達と酔狂で~

バルサとマドリーのアトレティコとの闘い方と攻略するとは?

【全ては作品】  世の中の全ての造物は人の手によって生み出されている。その中で人が手を掛け、創意工夫を行って完成させる。それが人間の生産活動で有り、この世の中の至極当然の事柄である。それを享受するもの、恩恵を受けるものは賞賛や批判を行うことが出来る。だがしかし、それは創造された造物がなければそのことも行うことが出来ないのではないだろうか。批判するならば、その者は自分の行動や発言に責任を持つべきである。そして自分のその行動で誰かが傷つくかもしれないという自覚を持つべきである。でなければ、批判や中傷する資格はないのではないか。と思った。自分が生み出す側にならなければ、分からない自覚だと思うが。 【いつもとは様変わりしたリーガ】  レアルマドリーは天皇杯準決勝の第1戦で勝利し、決勝に王手を掛けていると言っても問題ない状況である。それに対し、バルセロナも同様にソシエダ相手に1戦目を勝利を上げ、決勝はエル・クラシコになるのではないかと騒がれている。リーグの方は、前節を終え、勝ち点57点で3チームが犇めいてる状況である。中々リーガから目を離せない状況である。ちなみにこの3チームが、第1集団としてレースを走っているとしたら、来季のCL出場枠を巡り残りの1枠を争っているのが、第2集団といった所だろうか。さて、本題の分析論に入って行きたいと思う。   【アトレティコの守備構成とバルサ戦】  今回の記事はリーガ19節の1位と2位の天王山となったこの試合と国王杯の準決勝の1st legの試合を見て考察しようと思う。個人的に今季のシメオネのアトレティコは去年から大きく変化している部分としてブロックの作り方がより一層厳しくなった感じがする。引く部分は大胆かつ繊細に自陣へリトリートしてスペースを消すことに成功している。プレッシングを行う試合では、全盛期のグアルディオラ体制時のようなアクティブプレッシャーを実現しているのである。その部分はバルセロナを真似し、引き継いだ部分と言えるだろう。  しかし、一方のバイタル部分のスペースの消し方はモウリーニョの守備構成と似ている部分が多いにあるのである。  まず2試合の噛み合わせから。天王山の試合はアトレティコのホームで行われた試合。国王杯はマドリーのホームのサンティアゴ・ベルナベウでの試合。 ramosism-463871.jpg 基本的にアトレティコは、イエローが取り消されたファン・フランが出場可能になり、フルメンバーで臨むこの試合。それに対してバルセロナはメッシとネイマールという二大巨頭が揃って怪我で欠場しいてしまい、WGの位置にはペドロとサンチェスの2人が入り、偽1トップにはセスクが入る伝統の4−3−3。  この試合で個人的に注目していたのは、アトレティコが前から追うのかという点である。実際に笛が鳴り、ピッチでボールが滑り始めるとアトレティコは素晴らしい勢いで前から追った。追う時のフォメは以下のような形。 ramosism-463872.jpg  このような4−1−4−1のような形になる。この時のようになるには、ガビがピボーテの位置から前に前進し、ビジャが中盤に落ちるということである。 ramosism-463873.jpg  このようになる。バルサは風林火山の山の如く固く動かない変わらない理念を持っている。それはボールを繋いでくるということである。もちろんアトレティコのプレッシャーであっても交わされることがある。過去のWSD(日本スパーツ出版社発行)のスペインのコラムでヘスス・スアレスがコメントしていたが、「ビセンテ・カルデロンを疾走するのは、シメオネが飼っている闘犬であると。」これは正に正論である。アトレティコの選手達はよく走る、走る。でもそれで勝ててるんだから、これも正論という、見事な勝ち点が証明しているのである。 実際に交わされてプレスバックされた時のシーンがこちら。 ramosism-463875.png   驚くべきことはアルダの位置である、ボールが右サイドにある。この絞り具合である。仮にSBの絞りが厳しいチームと言えど、異常なバイタルエリアの堅さである。このような絞りが今のアトレティコを体現しているのである。    そして気になるのがバルサの攻撃。相変わらず中が堅いアトレティコ。両サイドが空いてる。しかし、ここは数的同数だから、逆サイドに展開した方が良さそうな展開である。 ramosism-463876.png   結果的にイニエスタが選択したのは同サイドからの攻撃。この後も見ていたが、中が詰まっているからといって同じサイドでボールを保持出来ている以上、サイドチェンジをする様子は見られない。バルサがサイドチェンジを行うにおは、サイドでボールを保持している時に追い込まれた時に中央か一回バックラインを経由してサイドを変えるのみ。保持可能な時は同サイドから崩しきるという単調な攻撃を繰り出すのみ。試合結果はこのまま終了し、ノースコアで引き分けになってしまった。  スーペルコパでも手を合わせたこのチームは今季3回闘い、どの試合も引き分けておりスーペルコパはアウェイゴール数の差で結果が決まってしまった。つまりこの試合ではお互い、消耗戦を行ってしまった。では、マドリーはどのように闘ったのか?ということを見て行きたいと思う。 【アトレティコとの闘い方〜マドリーの工夫】  アトレティコはいつものように真ん中を固める。その外でボールを保持するマドリーだが、今回は以下のようなキャプである。 サイドでボールを持ったアルベロアからサイドでヘセとモドリッチの3人の関係性で突破して来ると思い、ベンゼマとロナウドはゴール前に急ぐ。しかし、中は堅いと見たモドリッチは突破を試みることはなく、アロンソの頭上を越え、ラモスとコエントランへと空いている逆サイドへと展開する。 ramosism-463877.png ramosism-463878.png  図にしてみると以下のような感じ。ロナウドはモドリッチがボールを持った瞬間に、中央突破か?と思い、ポジションを落とし、空いているバイタルのエリアに入ろうとした。つまり真ん中を使い突破するというサッカー脳を持っているということである。 ramosism-463879.jpg  このようにマドリーは中が堅いのであれば、逆からという頭脳や知識を手に入れた。単騎突破や片方サイドに固執するということはないでアンチェは進化しているのである。 【戦術のキーポイント】  ここで少し冷静になって執筆してみる。このまま今季のバルサについて語ろうと思っていたが、エントリの路線を変更しようと思う。この写真のような単調な攻撃は今季見た試合の中にいくつかある。それを紹介して、この記事の要旨を読み取って頂ければと思う。 1、マンチェスターユナイテッド  紹介したいチームは、あの名将率いる赤い悪魔のマンチェスターユナイテッド。今季から就任したのは、モイーズ監督。散々議論されていた『香川の起用されない理由』であるが、それは多くの人が述べていると思うので今回は見送らせて貰いたいと思います。赤い悪魔のチームのコンセプトは『サイドアタック&クロスサッカー』、とても単純で有り、中央に入ってくるボールを弾くのみという守りやすいサッカー、正にシメオネアトレティコが得意とするタイプの相手である。    一番、分かりやすいシーンがこちら。 ramosism-463880.png  マタがボールを持つも、ヤングは中に入って来ようとしない。本来ならば、左サイドの幅を作るのはSBのエブラの役割で中央にいるファン・ペルシーはクロスが上がってくるだろうと予測し相手の裏へ走る。理想なのはこれだけ中のスペースが空いているのだからヤング、マタ、ペルシーの3人で中央突破を仕掛けるのが理想であるのだが、それを行わないモイーズユナイテッド。  この後、マタはモイーズの戦術通り左サイドに展開しヤングは1対2の数的不利の状態に陥るが、ゴラッソとも言えるカットインからのシュートでネットを揺らすことに成功する。 2、アーセナル  これが理想の崩し方である。 マンチェスターユナイテッド×アーセナル戦から。 ramosism-463881.png  エジルが中盤に降りて来て押し上げを図る。そして中央に入るアルテタというように中盤を攻略することが出来る。 3、バイエルンミュンヘン  次に取り上げるのは、ペップグアルディオラの率いるバイエルンとドルトムントの試合から。 ramosism-463882.png  このように中を攻略することがオフェンス側の狙いであり、中央を締めることがデフェンス側の鍵である。 4、チェルシーF.C.  今度は中央を固めるチェルシーから。2列目のブロックが剥がされ、2列目の4人がプレスバックを行って挟み込むというモウの守備戦術。ちなみにモウの中盤の4枚は厳しく絞りを行っているところもポイントである 。 ramosism-463883.png  このように戦術的な側面で考えてみれば、中央を重要に捉えて絞る守備側と有効に使いたがる攻撃側というのが分かって頂けたと思う。 【クラシコでの違い】  それを最も使っているのが、バルセロナというチームである。以下は今季クラシコの様子。 ramosism-463884.png  セスク、イニエスタが相手のDFの前で受けようとしていると同時に、ネイマールがDFラインを下げるために後方のスペースを狙っている訳である。それに対してのマドリーが以下の様子。 ramosism-463885.png  サイドに人を集めることによってサイドでの数的有利を作り出そうとしている。しかし、DFラインの前のスペースにいるべき場所に誰も居ないのである。    モウ時代の初めてのクラシコでも同様の光景が見受けられた。左サイドのマルセロとロナウド側にボールがある場合エジルがかなり左側に寄るのである。逆サイドのディマリアはお分かりのようにサイドに張り付くようなポジショニングを行う。だからバイタルのエリアの攻略が思うように行かないという悪循環に陥るのである。  伝えたいことが長々となってしまったのでここら辺で。最後に伝えたいことは、中は重要ですよってこと。バイタルは攻略する上で欠かせない部分ですよってこと。 【ひとりごと】  今回書いたことは現代サッカーでは本当に当たり前で、言わずもがななんですけど、アンチェロッティやモイーズが実戦で使えてないから書かせて頂きました。それとシメオネの絞り具合は異常です。絞り過ぎてアロンソとモドリッチの良い餌食でしかなかった。あとクラシコのアンチェの守備は酷かった。中盤のDFラインが揃わない。それに対してバルサは当たりに出る1人以外揃っている。これは内容もスコアと共にバルサの完勝だった、それ以上でもそれ以下でもない。 ramosism-463886.png ramosism-463887.png (画像はWOWOWオンデマンドとBALLBALL.COM様からの引用と加工)

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  • posted by ramosism
  • 2014/02/16 02:06

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