俺は本当はデブじゃない

2013-2014シーズンを振り返り、2014-2015シーズンを考えてみる

競技としてのフィギュアスケートの2013-2014シーズンが終わったということで、今季を振り返ってみつつ、来季を考えてみようと思います。 さて、今季の主要大会で日本人選手が納めた成績は以下のようになります。 【GPシリーズ】 ■スケートアメリカ ├ 男子 - 町田 金 └ 女子 - 浅田 金 ■スケートカナダ ├ 男子 - 羽生 銀、織田 銅 └ 女子 - 鈴木 銀 ■中国杯 └ 男子 - 小塚 銅 ■NHK杯 ├ 男子 - 高橋 金、織田 銀 └ 女子 - 浅田 金、鈴木 銅 ■エリック・ボンパール杯 └ 男子 - 羽生 銀 ■ロシア杯 └ 男子 - 町田 金 ■GPファイナル ├ 男子 - 羽生 金、織田 銅 └ 女子 - 浅田 金 【四大陸選手権】 ├ 男子 - 無良 金、小塚 銀 └ 女子 - 村上 金、宮原 銀 【ソチ五輪】 └ 男子 - 羽生 金 【世界選手権】 ├ 男子 - 羽生 金、町田 銀 └ 女子 - 浅田 金 男子について語りますと、やはり特筆すべきは羽生ですね。出場した国際大会すべてでメダル獲得。更には世界一を決めると言える三大会(GPファイナルは少し違うかな…)すべてが金。これ以上ないような成績です。シーズン序盤は「パトリックに勝つ」としか言ってなかった印象ですが、2連敗後は「どれだけ自分に集中できるか」など、見ているこちらが安心できるような心境の変化を見せてくれました。今季で彼はずいぶん大人になりましたよね。あっぱれです。 そして男子はすべての大会でメダルを獲得しました。すごい層の厚さです。ロシアのペアくらい熱い、いや、厚いです。やはり町田の存在が大きいですね。ここまで背負って立つ人になるとは思いませんでした。ありがたいです。 そんな厚さの一翼を担っていた選手が辞めるというのは、やはり寂しいものです。織田信成ですが、浅田と世界ジュニア選手権でアベック優勝して以降、本当に楽しませて頂きました。お疲れ様です。 そしてもう一人、高橋大輔。一年休養しつつ考えるとのことですが、後に続く世代のことをしっかり意識してる彼は、コーチとか振付師ではなく、大きな施設を作ってそこの運営をするとかかな?人柄から人望は厚そうですから、資金集めもうまく行きそうだし。彼には本当に感動させられました。バンクーバーのeye、大好きでした。 男子については思うところがありまして、日本選手が評価されて嬉しいことではあるんですが、点数が出過ぎではないかと思っています。羽生、チャン、町田に限らず、全選手にです。 TESについてはあまり不満ありません。4Tを2回跳んだり、2種類を合わせて2回、3回跳ぶのが上位選手では普通になってきましたし、スピンなども「どうすれば点がもらえるか」という計算が、選手やコーチもできるようになってきたんだと思っています。 問題はPCSです。引退してしまった選手で言いますと、私はステファン・ランビエールが大好きでした。確か彼は、バンクーバー五輪のSPで一番のPCSを取りました。その時は確か、43点くらいでした。FSでは高橋大輔が一番で84点くらい、ランビエールは83点くらいでした。ソチ五輪はというと、SPは羽生が46.61点、チャンが47.18点です。FSは羽生が90.98点、チャンが92.70点です。 フィギュアスケート界全体の質が上がったからだっていうことでしょうか? 理由がそれだけで、本当にそうなってるならいいんです。でも、違うと思うんです。 やはり、6.0採点方式から、今のCoP方式に変わって、最初はジャッジも点数の付け方に苦労したと思うんですよ。「これはGOE+3しちゃっていいの?」とか、「すごかったけど、スケーティングに9.5あげちゃっていいの?」とか。 そんな躊躇いともいうべき感情が、今はなくなってきたなーと思います。「いいものはいい!」って感じでしょうか。数年前はチャンに対してだけでしたが、今はそれが広がってきてるように感じます。 バンクーバー五輪とソチ五輪で比べてそう感じるわけですから、トリノ五輪とソチ五輪で比べたら、その差は如実に感じます。調べてみましたら、トリノ五輪のSPでPCS一番はプルシェンコの40.97点で、40点超えは彼だけでした。FSではプルシェンコがやはり一番で82.42点。二番はジェフリー・バトルの78.50点。ランビエールは76.28点です。 採点方式を変える。しかも、6.0から減点していくだけの方式から、各技を個別に評価する加点方式のTES+減点方式を受け継いでいる?と思われるPCSの合計という、矛盾を併せ持つような方式に変えたわけですから、仕方ない面もあったと思います。しかし、以前活躍した選手たちより、今活躍している選手は、そんなにも上なのか?と思わされます。 そこで私の不満が生まれます。今のフィギュアスケートの点数って、ギネスに載ってるじゃないですか。あれ、やめて欲しいんです。 ここをお読みになる方はご存知でしょうが、フィギュアスケートの採点方式は、6.0採点方式からCoP採点方式に変わってからも、ちょこちょこ変わっています。詳しく追ってるわけではないのでどう変わっていったか詳細は省きますが、トリノ五輪の採点表を見てビックリしたところだけ抜き出しますと、 トリノ五輪時(8年前) ・3A ⇒ 7.5点 ・4T ⇒ 9.0点 ソチ五輪時(今) ・3A ⇒ 8.5点 ・4T ⇒ 10.3点 どちらも1点以上の上乗せがされたわけです。点数が減らされたジャンプもあります。3Sなどは減らされました。3Fはトリノからバンクーバーの時は増えて、バンクーバーからソチでは減ったんだっけな?そこはちゃんと調べないとあれですが、、、 何が言いたいかといえば、「採点方式はその時々で違うんだから、歴代最高とか、世界最高とか、そういう言い方はやめて欲しい」ってことです。 男子の話をしてたはずなのに採点方式の話になってしまってますが続けますね。 フィギュアスケートの点数は、ギネスに記録されています。SPは羽生、浅田が、FSと合計ではチャンとキム・ヨナが、それぞれシングル選手で記録されています。 これを見た、普段はフィギュアスケートを見ない方々はどう思いますかね?きっと、「チャンとキム・ヨナは歴代最高のフィギュアスケーターなんだ。それに次ぐ選手が羽生と浅田なんだ」とかでしょう。さらには、ちょっと過去の点数を調べれば、「ソチ五輪ではソトニコワが女子で優勝したけど、それはたまたま」とか、「キム・ヨナは荒川静香より30点近く上なんだ。遠く及ばないんだな」とか言い出しそうです。 私の不満の一番の矛先はスケート連盟です。なぜギネスに載せるのを許可したのか。そこに尽きます。 「オリンピックで3Aを3回決めた女子選手、浅田真央」というギネス記録もあります。大いに結構です。だって事実ですもん。 でも、点数に関してのギネス記録は納得できません。ころころ変わる採点方式。気前の良さが変わってきたジャッジ。そんな状況で生まれた点数をギネス記録?いやいや、ちょっと待って下さいよ…って思いませんか? 私も日本人です。SPのギネス記録を、羽生・浅田の日本人男女が占めているのは、大変嬉しく思います。 でも、素直に喜べない面もあります。女子SPのギネス記録となった浅田のノクターンは、それはそれは素晴らしいものでした。優雅で、可憐で、だけど力強く、全てを兼ね備えていると思いました。 しかし、そんなギネス記録もきっとすぐに抜かれるでしょう。3Aは他の女子選手にない得点源ですが、他のジャンプが3Lo+2Loと3Fというのは、やはり現時点だと見劣りします。3Lz+3T、3F、2Aという構成の選手と、結果的に基礎点で2点くらいしか差がありません。2点という点差を「2点も」と取るか、「2点しか」と取るか、それは受け取り方によりますが、これからPCSがますます上がっていき、さらにはジャンプの基礎点見直しが全体的に上昇に向かったら、「2点しか」になります。 その時、浅田はギネス記録を更新された選手に負けたという印象を持たれてしまうんですかね?そうじゃないんだ!って、私はその時ここで書くと思います。でも、それを何人が読んでくれるのか…。 さて、点数の話になってしまってましたが、2013-2014シーズンを女子で振り返ってみましょう。 やはり光っていたのは浅田ですが、浮き沈みが激しかったですね。今季前半は安定してトップ。そこから過去最高に沈み、最後に過去最高に昇ってきました。まさに鯉が龍になるために滝を登るように。例えがオッサン臭いか…。 その他の選手も浮き沈みが激しかったですね。全日本選手権で神が降りたような演技をした鈴木明子もそうでした。鈴木はGPファイナル惜しかったですね。順位点ではポゴリラヤと同点で、ポゴリラヤが1位を取ってたから出れなかった、だと思いましたが、今季を最後にしていたんだから日本開催のGPファイナルは出してあげたかった…。それがあったから、世界選手権は良かったです。助言をくれた高橋大輔に感謝ですね。 アマチュア選手としての競技人生にさよならしてからの鈴木は、溜まっていた欲を出すかのようにブログ更新頻度が上がりましたね。なかなか楽しみです。まぁ、SNSならどっかの殿がはっちゃけてますが…。 浮き沈みが激しかった日本女子の中にあって、安定的な成績を残した選手として挙げたいのは宮原知子です。GPシリーズでは目立たなかったですが、全日本選手権では惜しくも4位、四大陸選手権では2位、世界Jr選手権では4位と、上り調子で今季を終えました。今後に期待です。 ぼちぼち来季を考えてみようと思うと、羽生、町田、小塚が引退しない男子に比べて、鈴木が引退し、おそらく引退しないとしても休養を挟みそうな浅田がいないとした場合、女子は来季のメダルがかなり減りそうだなぁと考えてます。 日本女子の活躍は浅田と鈴木が大きく担っていた面が大きいので致し方ない部分もあるんですが、他国の選手の成長が本当に著しいのが一番の理由です。特にロシア。ざっと挙げてみますと、ソチ五輪女子シングル金のおソト。ソチ五輪団体金の立役者にして世界選手権銀のおリプ。世界選手権ではFSのスモールメダルを得たポゴリラヤ。GPシリーズで大暴れして世界Jr選手権でも金を取ったラジオノワ。ていうか、世界Jr選手権は金銀銅をロシアが独占しました。今季は不調でしたが、トゥクタミシュワもいます。 これ、ロシア全員GPシリーズに出すの?流石にそれはないでしょうけど、どんだけだよ!って思います。アメリカもソチ五輪に出た3人は強いし、彼女らの活躍を見るのは楽しみですが、やはり日本選手が活躍してくれると嬉しいので、ちょっとハラハラしてます。 そして、オリンピックが終わった年ですからね。来ますよ。大きなルール改正。 以前からよく言われていたのは、アイスダンスのみで許可されていたボーカル入りの曲が、男女シングルやペアでも使えるようになる、というものですね。これはどう評価すればいいのかいまいちわかりません。見てみないとなんとも…。 ただ、ソチ五輪で減点を受けてもボーカル入り曲を使った男子選手がいましたね。競技選手としては褒められたもんじゃないんだろうけど、清々しかったですね。やっぱ、好きな曲でやりたいですよね。 思えばトリノ五輪で荒川静香が優勝した曲であるトゥーランドットだって、歌詞があるオペラ曲なわけですから、今までのクラシック路線のボーカル曲を使う選手もいるでしょう。 で、勝手に考えてみました。 題しまして、「この曲でこの人が滑るのを見たい!」です。観たい順にランキングしてみました。私の偏見によるものだし、引退選手含みますので、こちらに対しての誹謗中傷だけはご遠慮願います(ぇ 5位:A whole new world(映画「アラジン」より) ⇒高橋成美、木原龍一 若い二人には一夜の夜の駆け落ちで歌われた甘いこの曲で、大人びた魅力ある男女になって欲しい。 4位:鉄腕アトム ⇒ハビエル・フェルナンデス 単調な曲も彼なら高度な技術で見応えたっぷりにしてくれそう。マントを羽織った今季エキシビションの影響大です。すみません。 3位:Let It Go(映画「アナと雪の女王」より) ⇒鈴木明子 現在最も熱いミュージカル映画から選曲するなら彼女しかいない。どっかの国のフィギュアクイーンがカラオケ動画をyoutubeにあげたようですが、滑らせたらこっちが勝ちます(何の勝負!?)。 2位:Nowadays(映画「シカゴ」より) ⇒安藤美姫 同じくミュージカル映画から選ぶなら女性としての魅力たっぷりなシカゴは私的に外せず、日本選手でも女性としての表現に長けた安藤が一番ハマりそう。シカゴはall that jazzの方が有名ですが、母親になった安藤にはNowadaysが似合いそう。 1位:Ultra Soul(B'z) ⇒エフゲニー・プルシェンコ 日本の曲を彼が滑るはずがないのは百も承知ですが、想像してみたら見たい度合いが半端なかったです。 あぁ、こんな想像してたら結構見たくなってきました。ボーカル入りって、結構ありかもしれません。 まぁ、絶対見れない組み合わせばかりでしょうが。5位くらいは見れないかな?3位の曲を使う選手は多そう…。多いとそれはそれで萎えるなぁ…。 さて、技術的なルール変更で行くと、ソチ五輪が終わったあたりかな?「全種類のジャンプを跳んだらボーナス点」というニュースがありましたね。なんとなくですが、これは導入はないかなぁと思います。 ニュースでは、「全種類のジャンプを跳ぶことは、男子では割と普通で、辛いのは女子」と言われてます。しかし、本当にそうか? まず女子から考えますと、スケート連盟としては、やはり女子のアクセルは2Aで認識が一致しているはずです。それ以外の5種類のジャンプを満遍なく跳ぶ選手は、上位なら結構います。というか、高得点を狙うなら、ジャンプの回転数がアクセル以外は3回転でほぼ高止まりしている女子においては、満遍なく跳ぶことが自然に要求されているわけですね。 逆に男子は、得意なジャンプで4回転を跳ぶという流れにシフトしてます。フェルナンデスがいい例です。サルコウ4回ですから。これからもそういう選手が増えてくるでしょう。そうなると、上位選手は満遍なく跳ぶ必要がなくなるわけです。 そんな状況で全種類ボーナスを入れたらどうなるか?女子は、上位と下位の差が開くだけでしょう。男子は上位選手の内、特にジャンプで稼ぐ選手が旨みを得られず不平が出るかもしれません。 そんな状況で全種類ボーナスを入れますかね?スケート連盟としては、男子シングルと女子シングルはジャンプの採点は同じで通してきていますから、男女で結果が変わってくるルール変更はしないと思います。 これで変更したら恥ずかしいな…(苦笑) さて、もうひとつルール変更の話題が、本日入ってきましたね。「エッジエラーの厳格化」です。これまたすごいのが来たなという印象です。 ざっと説明しますと、ジャンプの踏切時のエッジが違反なら減点、というものです。減点は30%。ルッツなら6.0点が4.2点になります。まぁエッジエラーはルッツとフリップだけにあるようなものですから、影響を受けるのはこのふたつのジャンプだけと見ていいでしょう。 私としてはこれ、条件付きで反対です。 今までもエッジエラーはあったわけですが、採点表に e がつき、GOEが下がるだけでした。しかし、GOEだけでは不明確だ!基礎点から下げよう!ってことなんでしょうね。 私が条件付きで反対としているのはその先です。基礎点から下げる。ここまではいいですよ。でも、基礎点下げつつGOEも下げるでしょ?これはいただけない。 似たような状況に、転倒がなってます。ジャンプでの転倒は1点の減点。そこから更にGOEでマイナス。二重減点だ!と問題視されたりもしますが、私としてはこれはいいと思ってます。転倒はジャンプにではなく演技に対してマイナスだからです。ステップで転倒しても1点減点なわけです。 しかし、エッジエラーの減点は違います。ジャンプに対して二重減点になる要素満載です。転倒とはワケが違います。 影響を受けるのは日本選手なら浅田、村上、海外ならおリプあたりですね。てか、この減点っておリプの発言で生まれたとしか思えません。おリプ言ってましたよね。「今時ルッツなんて誰が正確に跳ぶの?」と。余計なことを言ってくれたものです。 これからもルール変更ニュースが出てくるでしょう。でも、日本ってジャンプで強くなってきた国ってところがあるので、報道がジャンプのみになりがちなんですよね。 詳しいルール変更ニュースが出てきてくれることを望みます。 今季振り返りと来季予想は以上です。ルール変更ニュースがまたくれば書くかもしれませんが。 しかし、来季の日本フィギュア、特に女子に対し、メディアでは「氷河期」と言っていますが、ぶっちゃけますと普通に戻るくらいですよね。 日本のフィギュア人気は幾人かの天才に支えられてきました。近年で言えば伊藤みどりであり、安藤美姫であり、荒川静香であり、浅田真央です(荒川の方が活躍は先だけど、メディア注目的には安藤の方が世間認知度が上がったのは先だと思う)。そういう世界一になった選手を除けば、日本フィギュアの水準は下がってないと思うんですよね。 恐れることがあるとすれば、あさだや高橋大輔がいないフィギュアをちゃんと中継してくれるのか?というところ。NHK杯や全日本選手権はいいとして、他は…。羽生出場試合以外はカット多そうだ…。 BSのスポーツチャンネルとか、契約してないんですよ…。民放さん頑張って!!

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  • posted by tricky_hands
  • 2014/04/29 14:11

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