俺は本当はデブじゃない

ソチ五輪 フィギュアスケート女子FS今さら観戦記

やっと女子FSを全て見終わりました。長かった…でもあっという間でした。特に最終グループ。見ごたえありまくリングですね! 今回の記事では全体的な印象をざざっと書いていこうかと思います。詳細は後にして、まずは印象だけ。 女子FSの中継は信頼のNHKでした。やはりCMが入らないというだけで他局より3割増しくらい好印象。難点を上げるとすれば、実況の方が下手に知識豊富なためか、お喋りが過ぎる場面が多々あることと、演技後インタビューのインタビュアーが下手過ぎることですかね。 さて、それぞれの選手の感想を徒然と…。 第1、2グループにそれぞれ出てきた、パク・ソヨンとキム・ヘジン。キム・ヨナに連れてきてもらった韓国の若手選手です。「どんな演技するんだろう」と注目していましたが、変に納得してしまいました。彼女らの演技は、キム・ヨナ姉さんみたいになりたい!ってのが伝わってくるような、模倣的演技でした。悪くないんだけど、キム・ヨナの魅力って技術的な面じゃないから、技術を真似しても魅力は真似できてないなぁと思いました。 第2グループの先頭滑走は肉感的美女、カナダのケイトリン・オズモンド。一昨年だったか、カナダの国内選手権で200点超えをして話題になった選手。しかしながらケイトが国際大会で活躍しているところを見た事が無い気が…美人なだけに頑張って欲しい。3Tで転ぶところは見たくなかった…。 村上佳菜子はやはりループが苦手なんだなと、FSを見て思いました。本人自己申告済みですし、最近では「羽生が村上に言った天才的アドバイス」なんて記事で有名になりましたしね。たぶん今回の村上は空気読めなかったんでしょう(苦笑) 最近は「おリプのFSのプログラムは15歳の今だからできるプログラム」と話題ですが、村上の「愛のイエントル」だって、外の世界で戦う19歳の彼女にぴったりだと思います。世界選手権では全日本選手権で見せた演技をして欲しいですね。 村上と浅田に挟まれて日本人観客としては小休止の張可欣の登場。ジュニアっぽい「振り付けに踊らされてる感」は残ってますが、実は高い技術力を持っています。残念ながらFSは回転不足が多く点数は伸びませんでしたが、李子君と一緒にアジアを盛り上げて欲しいです。 さて、第2グループラストは浅田真央。鬼気迫るーでもなく、不安げーでもなく、なんと説明すればいいかわからない表情で登場。こんな顔見たことない。どっち?心配すればいいの?期待すればいいの?こっちをハラハラさせてる気なんて更々無いでしょうが、名前が呼ばれりゃ演技せなアカンのです。 冒頭3A。失敗すると思いました。スピードが足りなく感じたんです。でも、立ちました。着氷の瞬間のあの踏ん張り。意地でも…!そんな負けん気が伝わりました。それが分かれば後は安心して見てられました。安心してたら、最後のステップの頃には私、フィギュアスケートを見ていて初めて泣きました。演技後の泣き顔。お辞儀での笑顔。あぁ、一番見たかったものが見れたよ。ありがとう。 キス&クライで得点を見ていた浅田は、嬉しそうでも不満そうでもなく、「あ、はい、どうも」とでも口走りそうな気の抜けた表情。浅田の目指していたものが点数ではなかったと、改めてよくわかる一幕でした。 第3グループ最初は私のお気に入りの李子君。硬い。緊張?スケートが遅い。疲れた?やり直し!!(゚Д゚)ノって言いたくなっちゃいます。 鈴木明子は何と言うか、高橋大輔みたいになってましたね。満身創痍?足痛いのかな?痛みを感じてなかったとしても、確実に 影響出てそうだな…と思わせる、コンビネーションの2A後のセカンドジャンプが2Tになる、ミスではないけど取り零し。でも笑顔。転倒もあったけど、笑顔。たどり着くべきところに心がたどり着いたんですね。良かったです。 ポリーナ・エドムンズ(モンズ?)はやはり高い技術力を見せましたね。ですが今日の最終グループの格にはまだまだ及びません。今後に期待。 さて、最終グループ。見どころ満載(*´∀`*) おリプのPCSは、ここまで出るようになったかーと感心すらしちゃいます。 あえて文句を言わせてもらえば、つなぎの振り付けは、いろんなポーズをとってみました!って感じで、確かにすごいことを沢山してるんですが、演技として心には響きにくいものがあります。まぁこれは、国民性の違いかもしれません。欧州での評価は高いわけですから。 しかしながら、それを補って余りあるほどの技術力の応酬ですごいと思わせる力があります。やはり「この人にしかできない」という技を持っている人は強いですね。ただし、技術力で見せる場合はミスが致命的になります。後半のジャンプで精彩を欠かなければあるいは…と残念でした。 ロシアの選手以外で最も観衆の心を掴んだのは、コストナーではないでしょうか。ボレロの単純な曲調には、真っ白というイメージがあります。そこにどんな色を付けるかは選手次第。コストナーが塗った色は? さて、GPシリーズではシェヘラザードを使っていたコストナー。曲変更は大当たりとなったわけですが、これは舞台設定がアクセントかと思います。ボレロには「厳粛・厳格・正統派・王道」なんてイメージがありますが、五輪の舞台にぴったりではありませんか。加えてコストナーの演技自体が、フィギュアスケート的正統派なのです。そしてドンピシャな演技を見せましたから、ジャッジの羽振りも良くなるというものです。 昨年の世界選手権でこの曲を使った時、正直申しますと私はあまりいい印象を持ちませんでした。厳格なボレロに、何故あんな色気を足さなければならないのかと。しかし、女性らしさを表現するのもまた正統。さらには色気に隠された、簡単にやっているように見えて実は高度なスケーティング。素晴らしいです。 点数が出た時はコストナーが優勝かと思いました。 大歓声に迎えられたのは地元の17歳おソト。最初の3Lz-3Tは流石ですが、私としてはやはり3Lz-3Loが見たかった…。いや、作戦としては正解だと思いますが。 曲自体がテンポがコロコロと変わる難解なもの。主旋律自体も敢えて不安定に聞かせるヴァイオリンソロ。選んだタラソワ(でしたよね?)の挑戦的意欲作だと思います。それをほぼ完璧にこなし、銀銅メダリストにはない高い技術力を見せてくれましたから、彼女の金メダルは納得です。文句を言いたいとすれば、観客の声援がデカ過ぎて曲が聞こえないこと。まぁ、それは仕方ない。 やはり全体的な印象で言いますと、キム・ヨナ、コストナー、浅田には劣ると思わされます。それは何と言っても韓国人が騒いでいる終盤3連続ジャンプの最後の着氷ミス。3連続ってやっぱり盛り上がりますが、観客も盛り上がりにくそうでしたね。 しかし何と言うか、、、スピード感は演技の印象として本当に大事です。そういう意味ではおソトの時間のカメラワークは本当に悪かった!スピード感が伝わりにくい。TVで見ていた人達が騒いだとしても仕方ないぞ!ロシアのメディア! コストナーが優勝かと思ったら、おソトがとんでもない点数をたたき出しました。観客がネテロのように血沸く血沸く… (マイナーネタすみません)。 コストナーとおソトの点数がとんでもなかっただけに、キム・ヨナまでが消化試合になってしまいました。被害を受けたのはアメリカ勢2人。 ゴールドは、おソトの後になってしまい平凡な点数に見えた人も多かったと思いますが、FS136.90点は立派です。しかもそれが、転倒を含む点数であることがすごい。転倒がなかったら、GOEで引かれた2.10点と、転倒減点1.0点で、合計140点になっていたわけです(触れませんでしたが、おリプも同じことが言えます)。それだけに滑走順がかわいそう…。 にしても、意外だったのはゴールドは音ハメが上手いんだなということ。まだまだ若手だと思ってましたが嬉しい発見です。てか美人。真っ赤なルージュがあんなに似合う人はいない。でも、ブルーの衣装、綺麗だけど似合ってない…。ピョンチャン五輪では「ゴールドは私よ」とか高飛車に言って、衣装もメダルも名前も金にしてほしい(勝手なイメージすみません)。 ゴールド以上にかわいそうだったのはワグナー。演技後の本人はガッツポーズして涙してはしゃぎまくりで、「これで私も200点!」という期待感が溢れていました。本人的には確信しているため、私は英語は得意ではないのでわかりませんが、キス&クライではたくさんの人に感謝の気持ちを伝えていたのでしょう。喋りっぱなし。 しかし、見ていた私としては、あぁ、期待しないで…と既に鎮痛ムード。確かに大きいミスはありませんでしたが、ワグナーの危うかったジャンプは全て得点源。回転不足のGOEを舐めてはいけません。 結果はTESが61.07点。呆然とするワグナーですが、彼女は実に愛すべき人です。なんで?なんて不満、あったと思います。でも、受け入れてました。さっきとは違う涙を抑えて。 結果として、最終グループでは浅田に抜かれた唯一の選手になってしまいました。若手の台頭著しいアメリカでは、枠数によっては次回五輪の出場すら危ういでしょう。現実とはかくも厳しいものですね…。 さて、最終滑走はキム・ヨナです。SPの最終が浅田。FSはキム・ヨナ。なんてドラマチック!キム・ヨナ嫌いな人はそうでもないでしょうが、私はそうではないのでわっくわくでした。 演技自体は、確かに素晴らしい。彼女は、曲を自分のモノにする力がずば抜けてます。同じレベルでいうと鈴木明子かなと思いますが、鈴木が曲が持つ世界観を演じるのに対し、キム・ヨナは曲自体を自分の飾りにしてしまうところがすごいです。 ちょっと話を逸らすと、キム・ヨナの顔、皆さんはどう思いますか?私としては「もろアジア人」って感じで、可愛くないです。しかし、ジャッジの大半の欧米人はどうでしょう?きっと、アジアンビューティとでも言うんでしょう。欧米人から見たアジア人女性は、妖艶な魅力を持つ憧れでもあります。そんな彼女があんな演技すれば、チャーミングで魅力的で、と賛辞を並べるのでしょう。 確かにそういう面はあります。しなやかで女性らしさをふんだんに盛り込んだ振り付けは、彼女にピッタリでした。しかしどうしても技術面で盛り上がりに欠けるのは否めません。確かに冒頭の3Lz-3Tは素晴らしい流れのあるものです。しかし、ジャンプの見せ場はそこで終わりでした。3回目の3Sからのコンビネーションはセカンド2T。コンビネーションに盛り上がろうとしていたロシア観客の、拍子抜け感が画面から伝わってきます。3連続は2Aから。SPもそうでしたが、レイバックスピンにビールマンはなし(腰の影響?)。全体的に技術面でのレベル低下が 散見できて、ちょっとがっかり。 結局この技術力が、メダルの色を分けました。キム・ヨナの得点源であるGOEも、係数が大きくても元の数値が高くないと…ってことでしょうか。 キム・ヨナは「金メダルに興味はない」とか言い続けてきましたが、それでも重圧はあったと思います。キス&クライで得点を見た時の「あら、2位だわ」みたいなあっけらかんとした笑顔は理性的な彼女、フラワーセレモニー後に泣いていたのは無意識下の彼女だったんでしょうね。彼女自身はメダルの色を意識してなくても、韓国民が意識していたのは感じていたでしょうから。 しかしなんとまぁ近年稀に見るハイレベルさ!FSで140点超が4人!合計200点超が5人!男子で消化不良だった観客も納得のフィギュアスケート試合フィナーレ!これだからオリンピックは面白いんですね!男子とは違い団体からの期間が長かったのがどう影響したんでしょう?短いのも辛いでしょうが、男子より前にやったペアでは上位が素晴らしい演技をしてますんで、男子は言い訳できません。女は強い!ってことですね。 その舞台を引き立てたのは、間違いなくベテラン勢です。低年齢化が進むフィギュアスケート女子シングルにおいて、23歳の浅田やキム・ヨナはもはやベテラン。コストナーや鈴木なんてレジェンドです。彼女らがいなくなるのは本当に寂しい…・゜・(ノД`)・゜・ しかし、これからも楽しませてくれるであろう次代のスターは確実に光を見せました。願わくば、そこに日本選手も切り込んで欲しいものです。

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  • posted by tricky_hands
  • 2014/03/03 10:24

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コメント(2)

ソチ五輪 フィギュアスケート女子FS今さら観戦記

これがブログ主さんの感想を書き連ねたものだと思うのでおおもい
各選手への感想にとやかくいう気はありませんが
>日本人としてはいらない扱いの張可欣
これは張選手に対してとても失礼だと思います
日本のスケートファンの中で張選手のLZとコンビネーションジャンプを高く評価し応援している人も少なくありません

posted by ken
コメント投稿者ID:OOH00037073
2014/03/04 21:44
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ソチ五輪 フィギュアスケート女子FS今さら観戦記

ken様、コメントありがとうございます。

ご指摘の通りかと思い記載を見直しました。気分を害された方がいましたら大変申し訳ありません。

私としても、張選手の3Lzは高く買っております(特に3Lz-3Tを安定して跳べる張と宮原には今後期待してます!)。

posted by ぐら
コメント投稿者ID:tricky_hands
2014/03/04 21:56
コメント支持(0)

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